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インタビュー2020.11.21

たまゆらのお客さま訪問 vol.1恩地食品株式会社を直撃訪問!社長インタビュー編!【前編】

《法人営業部のお客様》


たまゆらのお客さま訪問 vol.1
社長インタビュー編!【前編】

恩地食品株式会社を直撃訪問!どんな風にユニフォームを使っていますか?

さて、たまゆらのユニフォームを愛用していただいているお客様の声をお届けする訪問企画!

「どんな風にユニフォームを使っていますか?」

 


「あ〜おんちかった!」恩地食品はうどんなど麺の製造メーカー

「あ〜おんちかった!」というキャッチフレーズ。枚方近隣にお住まいの方であれば一度は耳にしたことがあるはず。

つるっと艶があって、やわらかく丸みのある麺が印象的な「恩地うどん」は、ここ恩地食品で作られています。

 


第1回目となる今回は、10年以上たまゆらのユニフォームを利用していただいている「恩地食品株式会社」の恩地宏昌社長と工場で働く社員の皆さまにインタビューさせていただきました。

今回は初回ということで社長インタビュー編と工場インタビュー編の2本に分けてご紹介します!(工場インタビュー編はこちら



恩地食品株式会社は、1926年大阪府枚方市に創業。今年94年目を迎えた老舗企業です。

現在は、大阪(枚方市:本社と工場)・京都(八幡市:工場)の2箇所を拠点に、チルド(冷蔵)のうどん・和そば・中華そば・焼きそばの4種類の麺、ストレートだし、鍋焼き・トレイのセット麺、調理麺などを製造。近畿一円のスーパーに卸し、販売しています。

 



恩地社長

「私たちはチルド麺の他に、最近は土産物にも力を入れていて『大坂のおうどん』『ビリケンさんのカレーおうどん』の2商品を作っています。

お土産を作ることになったきっかけは、日本中・世界中に向けて大阪のうどん文化を広げていくことが恩地食品の使命であると考えたから。チルドの冷蔵商品は、もって6日間ぐらいでしょう?それでは世界に広げるといっても賞味期限的に限界がある。

ということで、より日持ちする半生麺を使って商品開発を行いました」



「うどんのパッケージの裏には大阪城400年前の歴史について、海外発信のため日本語と英語の両方で書いてるんです。だから大坂うどんの大坂の坂は昔の『坂』にしているんですよ」

※大坂うどんはコロナの関係で今現在は休止しています。

   

 

 

 

 

 

 


戦前は手延べの丸いうどんが主流だった


「大坂のうどんと言えば、戦前は『丸いうどん』だったんですよ。戦前のうどんを知っている人は弊社の丸いうどんを見ると懐かしい気持ちになるとよく言われます。

現在は、手打ち式の包丁で切った四角く角が立った讃岐うどんがスタンダードになっていますが、昔は手で引っ張ってのばす手延べの丸いうどんが主流でした。

ちなみに麺の発祥は、奈良の三輪そうめんだと言われています。

生駒を越えて大阪に来たんだとか!」

【memo】
・手打ちうどん=包丁で切るから角が立った四角いうどん
・手延べうどん=手で延ばして作るから角がなく丸いうどん

 



恩地さんが社長になって17年目。

「もう一回原点に戻って、大阪の魅力を発信しようと考え、大阪府立大学の先生と産学協同で歴史を探求しました。 それでわかったことなのですが、約400年前、大阪城築城の際に西区の新町に『砂場』という場所があったそうです。

それは大阪城築城のための砂や石を置く場所で、各地から労働者が集まってきており、そこでうどんやそばの屋台が立っていたんですね。

その後、水の関係で、東京に移っていった『砂場そば』は約100軒。『そばは関東』って言われていますが、砂場そばは実は大阪生まれだったんです」「うどんは出汁文化。大阪の庶民の食べ物として脈々と受け継がれて今に至っています。歴史がわかったところで、改めて原点に戻って恩地は丸いうどんを作ろうと決めました」

 

「手打ちを超えた麺づくり」とは?

 

   
 


 

「手打ちを超えた麺づくり」を目指して、昨年から「丸うどん」を小麦粉と水のみでつくるようにしました。京都工場では7,8割は機械ですけど、あとの2割は人の手や勘や経験で作っています。

やろうと思えば100%機械化することもできますが、それだと工業製品と同じになってしまいますよね。だからこそ人の手を加えて、経験や愛情、心を込めていく。100%機械化はあえてしないようにしているんです。

うどんは普通、小麦粉と水だけだとうまくまとまらないので、塩や添加物などを加えて作りますが、丸うどんの原材料は小麦粉と水だけ。それだけで作ろうとすると相当の技術や経験が必要で、ロスも増えるので、麺に対しての情熱が高い現場でないとできないんです」

 

「他社でも真似はできますが、小麦粉と水だけでうどんを作るということは意識が高くないとめんどくさいですし大変なので、普通は要領よく添加物を入れてしまうもの。現場の技術と情熱で叶えることができました。また、讃岐の手打ちうどんは手でのばすため、食塩を入れなければうまく伸びず、小麦粉だけでは作れないんです。ということは、手打ちうどんは食塩なしでは作れないわけです。

つまり、恩地の製法では小麦粉と水だけを技術と経験と愛情でつないで、塩や添加物なしで作っているので、手打ちを超えた麺づくりに一歩近づいたわけです!」

「うどんは昔からある伝統食品なので、今更どーんというヒットはありません。でも急に流行しすぎてしまった商品は、廃れてしまうのも早い。だから、徐々に徐々に長く愛される商品を作り上げていくようにしています。一時的に大ヒットするよりは、数%ずつ伸びる方が、商品の命が永らえるからです。その間にリニューアルしたり新開発して、次の緩やかな大きい山を作っていくわけです。中小企業は限られた資源の中で、強みを伸ばすことが重要なんですね」


大阪の食文化、歴史を担っているという誇り

「私たちはただうどんを作って売っているだけではなく、大阪のうどん文化を担っているという自信と誇りを持って仕事をしています。 最後に、もう一つ雑学をお伝えすると、うどんで『コシがある、ない』という表現をしますが、実は讃岐と大阪とでは『コシ』の概念が違うんです!

讃岐は弾力=コシ  ・大阪は粘力=コシ

讃岐は、最初の一口を食べるときに硬めで弾力があることをコシと言いますが、大阪は最後にかみ切るときに粘り気があることをコシと言います。例えれば、讃岐が力強い『男性』であれば、大阪ははんなり優しい『女性』のイメージ!知ってましたか?


「恩地食品の企業文化は、いい意味でアットホームです。
逆に言えば馴れ合いということもありますけど、それはそれでいいと思っています。

みんな仲が良くて、噂が広まるのもあっという間ですよ〜(笑)

そしてトップダウンでやらされるより、自分の意思でやりたいと考えたものはやるからには本人も失敗したくないし成功させたいのもあって、社員の行動力が上がりますよね。

社員一人一人が責任を持って仕事をしていますし、自分の仕事に誇りを持って自主的にやっていただいているので、すごく立派というか喜ばしいことだと思ってます。」



恩地食品株式会社の概要
  • 設立     1959年6月
  •  事業内容    ゆで麺類の製造販売
  •  事業所数    2工場(本社・工場及び京都工場)
  • 所在地
  •  【本社・工場】大阪府枚方市伊加賀緑町2-2  TEL 072-845-1121(代表)
  •  【京都工場 】京都府八幡市岩田南野7-1    TEL 075-971-2151(代表)
  • 公式サイト https://www.onchi.co.jp/

以上、社長インタビューでした!

今回は初回ということで社長インタビュー編と現場インタビュー編の2本に分けてご紹介します!(工場インタビュー編はこちら) 

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